仙台領国絵図(読み)せんだいりようくにえず

日本歴史地名大系 「仙台領国絵図」の解説

仙台領国絵図(元禄国絵図)
せんだいりようくにえず

八五二×五一一センチ

成立 元禄一四年

原本 宮城県図書館

解説 正保国絵図改訂を目的として作製され、同絵図と同縮尺。相違点は省略されていた沢川を記載したこと、村内の集落に小名を付したこと、郡高を石高表記にしたことなどである。一方金山銅山、宿間の里程など正保国絵図に豊富であった小書きは、多くが省略・簡略化されている。この絵図は元禄一二年に提出したものを調整して再提出したものである。なお元禄国絵図作製のための補助的または付属的な絵図が宮城県図書館に残る。(一)御郡司方ヨリ相出候扱切絵図は宇多亘理・伊具・刈田・柴田・名取郡で一通、ほかに牡鹿・桃生郡、加美志田・遠田・玉造郡栗原・登米郡、宮城・黒川郡、本吉・気仙郡の以上計六通。(二)仙台領内道程絵図はおもな街道・里程・一里塚宿駅を記す。(三)陸奥国仙台領海際絵図は島・湊・航路・水深・危険箇所などを記す。さらに(四)陸奥国仙台領際絵図があり、領際整合のために隣接藩領と交換、照合したもので、領境にもっとも近い村や境までの距離、境をなす山嶺や沢の名称の相違を記す。宮城県域にかかわるものは、岩城棚倉相馬領之方・出羽国秋田領之方など六点。また仙台領際全域を描いたものに仙台領際絵図がある。


仙台領国絵図
せんだいりようくにえず

八五二×五一一センチ

別称 元禄国絵図

成立 元禄一四年

原本 宮城県図書館

解説 正保国絵図の改訂を目的として作製され、同絵図と同縮尺。相違点は省略されていた沢川を記載したこと、村内の集落に小名を付したこと、郡高を石高表記にしたことなどである。一方、金山や銅山、宿間の里程など正保国絵図に豊富であった小書きは、多くが省略・簡略化されている。この絵図は元禄一二年に幕府に提出したものを調整して再提出したものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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