代山村(読み)だいやまむら

日本歴史地名大系 「代山村」の解説

代山村
だいやまむら

[現在地名]浦和市代山

上野田かみのだ村の南東に位置し、洪積台地沖積低地からなる。南に飛地がある。日光御成道が通る。大山とも記した(元和二年「年貢割付状」厚沢家文書、寛永一七年「年貢割付状」同文書、田園簿など)。「風土記稿」に「古ハ大山或ハ台山ト記セリ」とあるが、台山と記す史料は見当らない。永禄六年(一五六三)太田資正は三戸駿河守室に「たい山の内、てら山・たい野は」の地を安堵している(一一月二四日「太田資正書状」三戸文書)。同八年には梶原政景が叔母三戸駿河守室に「たいやまのうち、てら山・たい野は」などの地を不入として安堵している(一二月一八日「梶原政景書状」同文書)

元和二年(一六一六)年貢割付状に「服部石見上給」とあり、伊奈忠治が発給しているので旗本服部領から幕府領になったことがわかる。同割付状によると田一二町二反余、畑・屋敷一四町二反余で、取米二六石余・取永二貫六五三文。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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