仲源寺(読み)ちゆうげんじ

日本歴史地名大系 「仲源寺」の解説

仲源寺
ちゆうげんじ

[現在地名]東山区祇園町南側

四条通に位置し、寺門・本堂ともに北面する。浄土宗。山号寿福山、本尊目疾めやみ地蔵尊(「浄家寺鑑」は湛慶作という)雨止あめやみ地蔵から転じた目疾地蔵の称で親しまれる。

貞享元年(一六八四)成立の「雍州府志」巻四(寺院門)には地蔵堂の名で載り、開山は不詳だが塩瀬浄因が大檀越として建立した寺で、本尊は定朝作の地蔵と記し、続けてこの寺はもと「四条東北田間、今芝居之処」にあったため「くろ地蔵」の称があると述べる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android