任子(読み)にんし

普及版 字通 「任子」の読み・字形・画数・意味

【任子】にんし

父兄官位によって、任官を受ける特権。〔漢書、哀帝紀〕(綏和二年)任子の令、び誹謗(ひぼう)詆欺(ていぎ)の法を除く。掖(えきてい)の宮人の年三十以下は、出だして之れを嫁せしむ。官奴婢の五十以上は、(ゆる)して庶人と爲す。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「任子」の解説

任子 あつこ

1823-1848 江戸時代後期,徳川家定の妻。
文政6年9月5日生まれ。鷹司政煕(たかつかさ-まさひろ)の娘。文政11年6歳で将軍世子の家定婚約天保(てんぽう)2年江戸にいき12年結婚するが,疱瘡(ほうそう)のため嘉永(かえい)元年6月10日死去。26歳。京都出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の任子の言及

【宋】より

…しかし科挙は個人の実力いかんによるものであったから,子孫に引きつづき及第する者がいなければ,その家は衰えていく。もとより宋代でも,高官の子弟は無条件で任官できる任子の制が行われていたが,任子によって得られる地位は,科挙及第者にくらべて低く,また何代もつづいてあずかれる恩典ではなかった。そのうえ均分相続の慣習があって,家産もそのままでは先細りであった。…

※「任子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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