任重くして道遠し(読み)ニンオモクシテミチトオシ

デジタル大辞泉 「任重くして道遠し」の意味・読み・例文・類語

にんおもくしてみちとお

《「論語泰伯から》任務は重く、行くべき道は遠い責任が重く、実行が困難であることのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「任重くして道遠し」の意味・読み・例文・類語

にん【任】=重(おも)くして道(みち)(とお)し[=たる重(おも)く道(みち)たる遠(とお)し]

  1. ( 「論語‐泰伯」の「曾子曰、士不以不弘毅、任重而道遠。仁以為己任、不亦重乎。死而後已。不亦遠乎」による ) 任務は重く、その実行は容易でないから前途は遠い。
    1. [初出の実例]「所謂任(ニン)(オモ)うして道(ミチ)(トホ)く、苦労が多くて不覊(のんき)の寡い居候」(出典:二人女房(1891)〈尾崎紅葉〉中)

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故事成語を知る辞典 「任重くして道遠し」の解説

任重くして道遠し

成し遂げるのに長い月日が必要な、重大な任務を抱えていること。

[使用例] 所謂いわゆる任重うして道遠く、苦労が多くて不覊のんきすくない居候である[尾崎紅葉*二人女房|1891]

[由来] 「論語たいはく」に出て来る、孔子弟子そうのことばから。「君子」は死ぬまで「仁(思いやりの心)」を実践しないといけないから、「任重くして道遠し(任務は重大で、行くべき道は遠いものだ)」と述べています。

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