伊佐鉱山(読み)いさこうざん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伊佐鉱山」の意味・わかりやすい解説

伊佐鉱山
いさこうざん

山口美祢市伊佐町にある宇部興産の石灰石鉱山。観光地として有名な秋吉台国定公園隣接している。1946年8月宇部セメント工場に原料を供給する目的で開発され,1948年9月から出鉱している。地質は古生代石炭紀中期ないしペルム紀中期に属し,当時の海生有孔虫フズリナ化石主体でフズリナ石灰石と称されている。採掘は初めは傾斜面採掘法であったが,1968年頃から階段採掘法に切り替えた。日本最大の石灰石鉱山で,隣接の伊佐セメント工場へ原料として供給し,他所へも売鉱している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「伊佐鉱山」の意味・わかりやすい解説

伊佐鉱山 (いさこうざん)

山口県美祢市にある石灰石鉱山。鍾乳洞で知られる秋吉台に連なる古生層中の石灰岩層を,露天掘りにより採掘している。1996年には,セメント用,化学原料用,鉄鋼用,その他として880万tを生産した(日本第5位)。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android