伊南坊村(読み)いなんぼうむら

日本歴史地名大系 「伊南坊村」の解説

伊南坊村
いなんぼうむら

[現在地名]宇和町稲生いのう

宇和川に岩瀬いわせ川が合流する地点にある村。東南は皆田かいだ村、西は伊賀上いがのうえ村に接する。宇和島藩領。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)宇和郡の項に「伊南坊村 柴山、茅山、川有」と記される。安永三年(一七七四)稲生村と改称された。

太閤検地石高は三〇八石四斗九升で、耕地面積の比率は田七三パーセント、畑二七パーセントであったが、寛文検地では石高が一七パーセントも減少し、田五九パーセント、畑四一パーセントに変化した。「墅截」による村柄は「中ノ上」、耕地は田が「中ノ上」、畑が「中」、水掛りは「中」である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報