伊和東郷・伊和西(読み)いわひがしごう・いわにし

日本歴史地名大系 「伊和東郷・伊和西」の解説

伊和東郷・伊和西
いわひがしごう・いわにし

和名抄」にみえる餝磨しかま郡伊和郷を継承したとみられる中世の郷名・地名。現姫路市の飾磨区を冠称した地域一帯に比定される。元弘三年(一三三三)七月日の称名寺寺僧等文書紛失状(正明寺文書)によると、「伊和東郷」は「往古在庁別名国衙御進止地」で、後嵯峨法皇菩提所の称名しようみよう(正明寺)に寄進されていた。長享二年(一四八八)には京都西芳さいほう(現京都市西京区)が伊和東郷の地頭職および六四貫九九四文の年貢地領知していた(「蔭涼軒日録」同年七月五日条)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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