伊木力遺跡(読み)いきりきいせき

日本歴史地名大系 「伊木力遺跡」の解説

伊木力遺跡
いきりきいせき

[現在地名]多良見町舟津郷

伊木力川が形成した沖積平野にある縄文時代から中世にわたる遺跡。昭和六〇年(一九八五)に発掘調査。縄文時代前期の轟式土器を最古とし、約五千二〇〇年前の曾畑式土器、同後期・晩期包含層が認められるが、いずれも現在の海水面より下に堆積している。遺物は同前期で狩猟具のほか大きさの異なる石錘がみられ、舟の碇、網、釣用の錘などとして使い分けていたと想定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android