20世紀日本人名事典 「伊東茂光」の解説
伊東 茂光
イトウ シゲミツ
- 生年
- 明治19(1886)年7月27日
- 没年
- 昭和41(1966)年12月10日
- 出生地
- 鹿児島県
- 学歴〔年〕
- 京都帝国大学法科大学〔大正6年〕卒
- 経歴
- 大正5年京大在学中に宇治小学校の代表教員を務め、部落問題に関心を持つ。卒業後も京大附属図書館に勤めながら部落の青年らと交流した。9年京都市の崇仁小学校長に迎えられ、昭和21年2月までの約25年間在任し、部落解放教育を実践した。勤労教育、共同作業による学校園、職業指導のための印刷部の創設、また障害児との統合教育の試み、さらに京都市に初の学校給食を実施させるなど、部落問題が提起する教育上の課題に真っ向から取り組んだ。退職後の22年京都で弁護士を開業、部落差別事件を手がけ、家庭裁判所調停委員などを務めた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報