20世紀日本人名事典 「伊藤ルイ」の解説
伊藤 ルイ
イトウ ルイ
- 生年
- 大正11(1922)年6月7日
- 没年
- 平成8(1996)年6月28日
- 出生地
- 神奈川県逗子市
- 出身地
- 福岡県福岡市
- 本名
- 伊藤 留意子(イトウ ルイズ)
- 経歴
- 父・大杉栄がつけた名はルイズ、戸籍上は留意子(ルイズ)。後に自から“ルイ”と名乗る。大正12年父母は虐殺され、1歳3ケ月で福岡市の伊藤野枝の実家に引きとられる。祖母ムメに支えられて大きくなるが、後半生は、夫との離婚、死別、昭和33年より博多人形の彩色職人をしながら4人の子育てと変転多い人生を送る。その間青年学級から福岡市・聖戦の碑撤去運動ほか社会教育問題、安保・大学闘争、朝鮮人被爆者問題など次々と市民運動にかかわった。60年〈個〉に目覚めた自分史「海の歌う日」を刊行。他の著書に「虹を翔ける―草の根を紡ぐ旅」。平成10年その生涯を追ったドキュメンタリー映画「ルイズその旅立ち」(藤原智子監督)が公開された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報