20世紀日本人名事典 「伊藤柏台」の解説
伊藤 柏台
イトウ ハクダイ
大正・昭和期の日本画家
- 生年
- 明治29(1896)年1月6日
- 没年
- 昭和7(1932)年3月7日
- 出生地
- 京都府京都市
- 本名
- 伊藤 新太郎
- 学歴〔年〕
- 京都市立美術工芸学校〔大正3年〕卒,京都市立絵画専門学校〔大正8年〕卒
- 経歴
- 京都で菓子屋を営む家に生まれる。京都市立美術工芸学校を卒業後、京都市立絵画専門学校に進み、在学中から密栗会などに参加。大正8年の国画創作協会第2回展に出品した「松並木」が選外となるも、同協会展への出品を続け、11年第4回展の「冬の日」、15年第5回展の「黄檗付近にて」が入選し、同協会会友となった。昭和3年の同協会解散後は同志と新樹社を結成し、定期展を中心に画作を行うが、6年会員の脱退が相次ぎ同社は解散。同年京都で素描による個展を開いたが、7年京都の自宅で急逝。線描的な風景画には定評があり、その他の作品に「松原庵」「武蔵野ニテ」などがある。また俳句もよくし、前衛俳人の塩谷鵜平と交遊した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報