伊藤証信(読み)イトウ ショウシン

20世紀日本人名事典 「伊藤証信」の解説

伊藤 証信
イトウ ショウシン

明治〜昭和期の仏教思想家,社会運動



生年
明治9年9月10日(1876年)

没年
昭和38(1963)年1月14日

出生地
三重

学歴〔年〕
真宗大学(現・大谷大学)卒

経歴
少年時代僧籍に入り、大学卒業後は「精神主義」の改革運動に参加し、明治38年無我苑を設立し「無我の愛」を創刊。堺利彦ら社会主義者との交流もあり、そのために服役したこともある。39年山口県の徳山女学校教師になるが、43年東京に戻り、44年無我苑を再開。第二次大戦後は世界連邦建設同盟無我苑支部を設立、世界連邦アジア会議に出席著書に「無我愛哲学」「真正仏教学」「日本哲学入門」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伊藤証信」の解説

伊藤証信 いとう-しょうしん

1876-1963 明治-昭和時代の宗教運動家。
明治9年9月10日生まれ。無我愛をとなえ,真宗大谷派を離脱。明治38年東京巣鴨に無我苑を設立し,「無我之愛」を創刊。39年無我苑を閉鎖したが,大正10年再開。第二次大戦後,世界連邦建設運動に参加した。昭和38年1月14日死去。86歳。三重県出身。真宗大(現大谷大)卒。著書に「無我愛の哲学」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伊藤証信」の意味・わかりやすい解説

伊藤証信
いとうしょうしん

[生]1876.9.10. 三重
[没]1963.1.14.
真宗大谷派の僧。「無我の愛」の運動を推進し,多く知識人,青年層に影響を及ぼした。著書に『無我愛の真理』 (1921) ,『無我愛の哲学』 (33) など。

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