日本歴史地名大系 「伊那部宿」の解説 伊那部宿いなべじゆく 長野県:伊那市西伊那部村伊那部宿[現在地名]伊那市大字伊那 西町春日(かすが)城跡の東側を通る伊那往還に設けられた宿。宮田(みやだ)宿(現上伊那郡宮田村)より二里、北殿(きたどの)村(現上伊那郡南箕輪村)へ一里半。宿の南北の出入口は鍵の手の枡形の道となっていて今もその一部が残る。宿役人ははじめは定められた家筋の者が交代して本陣・問屋・名主等を兼ねて勤めたが、天保一四年(一八四三)からは本陣と問屋との勤役をはっきり分けた(上伊那誌)。南北に走る伊那往還は一般に伊那道、三州(さんしゆう)街道とよばれ中馬の往来が多かった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by