伊都多神社(読み)いつたじんじや

日本歴史地名大系 「伊都多神社」の解説

伊都多神社
いつたじんじや

[現在地名]南国市前浜

境目橋詰さかいめばしづめ鎮座する。旧郷社。勧請年・祭神ともに不詳。当社の棟札の写に大永八年(一五二八)「奉建立御室殿一宇」とあり、また鳥居は永禄七年(一五六四)、横殿は慶長三年(一五九八)の建立であることが記されている。大永八年が勧請年のように考えられるが、長禄二年(一四五八)鰐口があり、これが当社に献納されたものとすれば、大永八年以前に鎮座していたことになる。なお田村たむら鎮座の伊都多神社の祭神は姉姫で、当社の祭神は妹姫とする伝説がある。また現香美郡香北かほく町の大川上美良布おおかわかみびらふ神社の祭神を姉姫ともいう。

近世には社領は一反四九代一歩、社地一六代、田地四七代、社林東西七二間、南北四二間(南路志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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