伏陰(読み)ふくいん

精選版 日本国語大辞典 「伏陰」の意味・読み・例文・類語

ふく‐いん【伏陰】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夏季、陰気がこもったままであること。寒い夏の様子をいう。
    1. [初出の実例]「穀価連年敵荊珍、又逢伏陰降」(出典:篁園全集(1844)三・雨雹行)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐昭公四年〕
  3. 陰気が体内に滞ること。
    1. [初出の実例]「夏は伏陰(フクイン)とて陰気かくれて腹中にある故、食物の消化する事おそし」(出典:養生訓(1713)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「伏陰」の読み・字形・画数・意味

【伏陰】ふくいん

夏の陰気。

字通「伏」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android