休止符(読み)キュウシフ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「休止符」の意味・わかりやすい解説

休止符
きゅうしふ

音楽を音の流れとしてとらえる場合、音の出ていない時間を休止といい、その長さ(時価)を表す記号を休止符、または休符という。休止は楽曲中の音のない時間であっても、けっしてそこで音楽の流れが停止しているのではない。休止はフレーズ切れ目途中で用いられ、切れ目で用いられる場合は次のフレーズへの期待をもたせる連続性の効果があり、途中で用いられる場合は一瞬の空白による緊張高揚の効果がある。

 この休止を示す休止符はその時価によって分類されるが、その名称は同じ時価をもつ音符に準じている。

[黒坂俊昭]

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百科事典マイペディア 「休止符」の意味・わかりやすい解説

休止符【きゅうしふ】

楽譜上で,音のない場所とその相対的な長さを示す記号。→音符

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「休止符」の意味・わかりやすい解説

休止符
きゅうしふ
rest

休符ともいう。楽曲中で音のない個所およびその長さを示す記号。その名称は音符に準じ,長さは同名音符の長さに等しい。

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