…異形の背中の例は,中世の博物学的著作にも見え,頭がなくてその目,鼻,口が背中か胸についている部族の話(トマ・ド・カンタンプレ《万象論》)とか,イルカの双眼は背中にあるが口は腹にある(マイデンバハ《健康の園》)など荒唐無稽なものがある。 会田雄次は,子どもの危険に際して親のとる行動と姿勢が欧米人と日本人とは異なると述べる(《日本人の意識構造》)。すなわち,欧米人の多くは子どもを背後にはねのけて,仁王立ちになって危険に直面するが,日本人は老若男女の別なく,子を抱きしめて背を向け,うずくまると。…
※「会田雄次」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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