日本歴史地名大系 「伝馬町新田」の解説 伝馬町新田てんまちようしんでん 静岡県:静岡市旧安倍郡地区伝馬町新田[現在地名]静岡市新伝馬(しんてんま)一―三丁目・上伝馬(かみてんま)・松富(まつどみ)二丁目・伊呂波町(いろはちよう)・秋山町(あきやまちよう)・美川町(みかわちよう)・堤町(つつみちよう)・平和(へいわ)一―三丁目・与一(よいち)六丁目安倍川下流の左岸に位置し、東は籠上(かごうえ)新田・松富村。当新田の開発には駿府城下の伝馬町が大きく関係している。伝馬町には田畑の助成がなかったため、正保二年(一六四五)かつて徳川家康駿府在城時に諸士の宅地であったが、今は田畑になっているところから一〇〇石の地を与えられたという(駿河記)。明暦年中(一六五五―五八)に安倍川川原の寄洲・芝地が伝馬町の役馬の秣場として与えられ、そこを開発して宝永年中(一七〇四―一一)に一村としたのが当新田で、高一石当り米一斗八升を宿の助成に充てたという(「駿河志料」など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by