佐々木広綱(読み)ささき・ひろつな

朝日日本歴史人物事典 「佐々木広綱」の解説

佐々木広綱

没年承久3.7.2(1221.7.22)
生年:生年不詳
鎌倉前期の武将。佐々木小太郎ともいう。定綱の長子。父に従い在京武士として活動し,建仁1(1201)年には弟信綱と共に柏原弥三郎を討ち,元久2(1205)年平賀朝雅追討にも活躍。父の死後佐々木氏の嫡流として,本拠地の近江国佐々木荘を継承。近江・石見などの守護となる。その後も京都警衛に当たり鎌倉への連絡役を果たす。建暦2(1212)年には,在京奉公の功で地頭職拝領。建保4(1216)年検非違使,同6年日吉行幸の際の功で叙爵。後鳥羽院の北面となる。承久3(1221)年山城守。同年の承久の乱では京方の主力としてよく戦ったが,捕らえられ信綱の手で梟首。

(佐々木文昭)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐々木広綱」の解説

佐々木広綱 ささき-ひろつな

?-1221 鎌倉時代の武将。
父佐々木定綱(さだつな)の跡をつぎ近江(おうみ)(滋賀県),長門(ながと)(山口県)などの守護。後鳥羽(ごとば)上皇推挙で北面の武士となる。承久(じょうきゅう)の乱では叔父佐々木経高(つねたか)とともに上皇方につき,捕らえられ,承久3年7月2日京都六条河原で斬られた。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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