佐井(村)(読み)さい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「佐井(村)」の意味・わかりやすい解説

佐井(村)
さい

青森県北東部、下北郡(しもきたぐん)にある村。下北半島西部にあり、津軽海峡に臨む。村の大部分が恐山山地(おそれざんさんち)からなり、平地に乏しく、海岸に集落が点在する。佐井港は江戸時代以前から良港として知られ、下北産のヒバ材の積出し港として明治まで続いた。山地のほとんどが国有林で、産業はわずかな耕地での米作と肉用牛の飼育、沿岸漁業などが行われる。海岸一帯は下北半島国定公園の一部で、仏ヶ浦(ほとけがうら)(国指定名勝・天然記念物)の景勝がある。国道338号のほか観光道路も通じ、佐井港と青森港間には定期船便があり、観光に力を入れている。面積135.04平方キロメートル、人口1788(2020)。

横山 弘]

『『佐井村誌』2冊(1971、1972・佐井村)』


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