佐保山南陵(読み)さほやまみなみりよう

日本歴史地名大系 「佐保山南陵」の解説

佐保山南陵
さほやまみなみりよう

[現在地名]奈良市法蓮町小字北畑

聖武天皇陵。多聞山西南佐保川の北にある。「続日本紀」天平勝宝八年(七五六)五月乙卯の条に、「是日、太上天皇崩於寝殿、壬申、奉葬太上天皇於佐保山陵」とある。「延喜式」(諸陵寮)には「佐保山南陵」として「平城宮御宇勝宝感神聖武天皇、在大和国添上郡、兆域東四段、西七町、南北七町、守戸五烟」とみえる。太皇太后佐保山西陵と区別して後佐保山陵ともいう。東大寺大仏の毀損修復、新薬師の修造の際など、この陵に宣命を奏する例が多くみられる。「東大寺要録」巻四所収の「村上御日記」には次のように記す。

<資料は省略されています>

「東大寺要録」巻一〇所引の「新記」には、延喜一〇年(九一〇)七月一二日、当陵および隣接する光明皇后陵が火災に遭ったことを記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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