デジタル大辞泉 「佐保山」の意味・読み・例文・類語 さほ‐やま【佐保山】 奈良市北部、佐保川の北側にある丘陵。京都府との境をなす。西部の佐紀さき山と合わせて古くは奈良山と呼んだ。さおやま。[歌枕]「―にたなびく霞見るごとに妹を思ひ出で泣かぬ日はなし」〈万・四七三〉 さお‐やま〔さほ‐〕【佐保山】 ⇒さほやま(佐保山) 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「佐保山」の意味・読み・例文・類語 さお‐やまさほ‥【佐保山】 [ 一 ] 奈良市、旧平城宮北東方の丘陵。奈良時代は墓地で、平安時代には紅葉の名所となる。[初出の実例]「昔こそ外(よそ)にも見しか我妹子が奥つきと思へば愛しき佐宝山(サホやま)」(出典:万葉集(8C後)三・四七四)[ 二 ] 謡曲。脇能物。金春流。作者未詳。藤原俊家が佐保山に登ってみると、里女姿の佐保姫が縫い目のない衣を晒(さら)しており、春日明神の神徳などを語ってから消え去るが、のち、神の姿となって現われ神代をことほぐ。 さほ‐やま【佐保山】 ⇒さおやま(佐保山) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例