佐保山西陵(読み)さほやまにしりよう

日本歴史地名大系 「佐保山西陵」の解説

佐保山西陵
さほやまにしりよう

[現在地名]奈良市法蓮町

文武天皇皇后宮子の陵。「続日本紀」天平勝宝六年秋七月壬子の条に「大皇大后崩於中宮、八月丁卯、正四位下安宿王率誄人奉誄、諡曰千尋葛藤高知天宮姫之尊、是日、火葬於佐保山陵」とある。「延喜式」(諸陵寮)に「佐保山西陵」として「平城朝太皇大后藤原氏、在大和国添上郡、兆域東西十二町、南北十二町、守戸五烟」とみえ、光明皇后佐保山東陵に対する西陵と思われるが所在は不詳。「打墨縄」は「聖武陵の西北に、字大黒が芝とよぶ所あり。こは式に、文武の皇后の佐保山西陵とあるは是なり。則大黒は大皇后の訛なり」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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