佐生村(読み)さそうむら

日本歴史地名大系 「佐生村」の解説

佐生村
さそうむら

[現在地名]能登川町佐生さそ

佐野さの村の南東にあり、集落きぬがさ山山系の支脈佐生山の麓に営まれる。佐生山山頂部(一五八メートル)石垣を残す中世の城館跡は佐生城の遺構とされ、佐野山城ともいう。六角氏の重臣後藤賢豊が拠城とし、観音寺かんのんじ(現蒲生郡安土町)の支城的な役割を果したと考えられているが、明らかではない。寛永石高帳に村名がみえ、高二七六石余。領主変遷猪子いのこ村と同様。享保九年大和郡山領郷鑑によれば、慶長七年(一六〇二)検地では上田一二町余・中田二町七反余・下田四反余、畑屋敷二町五反余。家数三六のうち本百姓三二・水呑四、男女一七五・僧一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android