佐貫亦男(読み)サヌキ マタオ

20世紀日本人名事典 「佐貫亦男」の解説

佐貫 亦男
サヌキ マタオ

昭和・平成期の航空宇宙評論家 元・東京大学教授。



生年
明治41(1908)年1月1日

没年
平成9(1997)年6月28日

出生地
秋田県横手市

学歴〔年〕
東京帝国大学工学部航空学科〔昭和6年〕卒

学位〔年〕
工学博士

主な受賞名〔年〕
運輸大臣賞〔昭和29年〕「自動測候所の設計」,日本エッセイスト・クラブ賞(第17回)〔昭和44年〕「とぶ―引力とのたたかい」,紫綬褒章〔昭和47年〕,勲三等旭日中綬章〔昭和53年〕

経歴
昭和8年日本楽器製造入社。プロペラ設計に従事、名機とされた旧陸軍97式戦闘機のプロペラを設計した。20年中央気象台(現・気象庁)に入り、風力発電を研究。のち測器課長を務めた。33年東京大学工学部航空学科教授、のち日本大学理工学部教授、日本風力エネルギー協会初代会長などを歴任。この間、欧米、印度、中国に滞在。評論家としても活躍し、著書に「とぶ―引力とのたたかい」「ロケット工学」「発想のモザイク」「道具の再発見」「飛行機の再発見」「設計からの発想」「着想のヒント」「ジャンボ・ジェットはどう飛ぶか」「ドイツ道具の旅」「佐貫亦男のチロル日記」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐貫亦男」の解説

佐貫亦男 さぬき-またお

1908-1997 昭和-平成時代の航空工学者。
明治41年1月1日生まれ。戦前はプロペラの設計に従事。戦後は中央気象台勤務をへて,昭和33年東大教授となる。43年日大教授。日本風力エネルギー協会会長。航空宇宙評論家としても知られる。平成9年6月28日死去。89歳。秋田県出身。東京帝大卒。著作に「とぶ―引力とのたたかい」「ヒコーキの心」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「佐貫亦男」の解説

佐貫 亦男 (さぬき またお)

生年月日:1908年1月1日
昭和時代;平成時代の航空宇宙評論家;航空工学者。東京大学教授
1997年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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