体育系学部(読み)たいいくけいがくぶ

大学事典 「体育系学部」の解説

体育系学部
たいいくけいがくぶ

体育系の教育・研究をおこなう学部。体育・スポーツを名称に冠する学部は十種類強存在するが,保健・福祉等との融合学部を含めると二十数種類に及ぶ。旧学制期には大学の学部としては存在せず,この分野は専門学校等の諸学校に委ねられていた。新制大学発足後の1949年(昭和24)に,東京教育大学および日本体育大学に体育学部がおかれたのが最初である。1990年(平成2)前後から学部の種類の多様化が急激に進んでいる。その内容も従来の体育学から,生涯スポーツ,トレーナー養成,スポーツ経営などへの広がりをもち,医療,福祉,生涯教育心理,経営などの多様な領域と関連した学部・学科構成になってきている。そうした変化に伴って,かつては初等中等学校の教員養成の機能が中心を占めていたが,近年はスポーツ産業,医療福祉分野など卒業生の進路先も多様になりつつある。
著者: 伊藤彰浩

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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