デジタル大辞泉 「何れか」の意味・読み・例文・類語 いずれ‐か〔いづれ‐〕【▽何れか】 [連語]1 (打消しの述語で応じ、反語の意で結ぶことが多い)多くある中で、どれが…か。どちらが…か。「生きとし生けるもの、―歌を詠まざりける」〈古今・仮名序〉2 どれもこれも。どちらも。「―愚かなるはひとりもなし」〈浮・織留・三〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「何れか」の意味・読み・例文・類語 いずれ【何れ】 か ① 二者(あるいはそれ以上)のうち、どれが選ばれるかという疑問や反語を表わす。どれが…か。どちらが…か。(イ) 疑問を表わす。[初出の実例]「帰るべき方も覚えず涙河いづれか渡る浅瀬なるらん」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋四・八八八)(ロ) 反語を表わす。[初出の実例]「生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける」(出典:古今和歌集(905‐914)仮名序)② ( ①の誤用から ) どれもこれも。どちらも。[初出の実例]「げに漁(いさ)りの海人小舟(あまをぶね)、藻塩の煙松の風、いづれか淋しからずといふことなき」(出典:謡曲・忠度(1430頃)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by