デジタル大辞泉 「何奴」の意味・読み・例文・類語 ど‐いつ【▽何▽奴】 [代]1 不定称の人代名詞。「だれ」のぞんざいな言い方。「そんな無礼を言うのはどこの何奴だ」2 不定称の指示代名詞。「どれ」のぞんざいな言い方。「何奴でも同じだよ」[類語]誰・どなた・何者・どの方・どの人・何奴・どちら・何人・誰か・誰かさん・どなたか・誰か彼か なに‐やつ【何▽奴】 どんなやつ。いかなるやつ。何者。「何奴の仕業かはっきりしない」[類語]誰・どなた・何者・どの方・どの人・どいつ・どちら・何人・誰か・誰かさん・どなたか・誰か彼か ど‐やつ【▽何▽奴】 [代]不定称の人代名詞。どいつ。どのやつ。「何奴のしわざだ」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「何奴」の意味・読み・例文・類語 ど‐いつ【何奴】 〘 代名詞詞 〙 不定称。乱暴ないい方で、男性語。① 人をさしていう。「だれ(誰)」に相当する。どのやつ。どやつ。[初出の実例]「どいつでも壱疋相手にして、打果べいと思ったそうだが」(出典:雑兵物語(1683頃)上)② 物をさしていう。「どれ」に相当する。 ど‐やつ【何奴】 〘 代名詞詞 〙 =どいつ(何奴)①[初出の実例]「どやつじゃい。どめっさうな。ゑらうつぶてうちくさるがな」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)五) なに‐やつ【何奴】 〘 名詞 〙 どんなやつ。いかなるやつ。なんというやつ。どいつ。[初出の実例]「何奴が隠れ処ぞ山ざくら〈可候〉」(出典:俳諧・誹諧曾我(1699)兄) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例