何首烏(読み)かしゅう

精選版 日本国語大辞典 「何首烏」の意味・読み・例文・類語

かしゅう【何首烏】

〘名〙
植物つるどくだみ(蔓蕺)」の古名。また、赤褐色塊状に肥大した根の称。漢方では強壮・強精剤とする。〔和漢三才図会(1712)〕
② =かしゅういも(何首烏芋)《季・秋》 〔和名集并異名製剤記(1623)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「何首烏」の意味・読み・例文・類語

かしゅう【何首×烏】

ツルドクダミ塊根を蒸して乾燥したもの。漢方で、緩下・強精・強壮薬とする。
何首烏芋」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「何首烏」の解説

何首烏 (ツルドクダミ)

学名Pleuropterus multiflorus
植物。タデ科の落葉性つる植物,薬用植物

何首烏 (カシュウ)

植物。ヤマノイモ科のつる性多年草。カシュウイモ別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「何首烏」の意味・わかりやすい解説

何首烏
かしゅう

ツルドクダミ

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の何首烏の言及

【ツルドクダミ】より

…堅果は三稜形,長さ2.5mm。乾燥した塊根は漢方で何首烏(かしゆう)とよぶ。エモディンemodinやクリソファノールchrysophanolを含有し,強壮剤,緩下剤として用いられる。…

※「何首烏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android