余味(読み)よみ

精選版 日本国語大辞典 「余味」の意味・読み・例文・類語

よ‐み【余味】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 後に残っている味覚。あとあじ。
    1. [初出の実例]「その味蜜のごとし〈略〉夢さめて口中に余味あり」(出典:咄本・醒睡笑(1628)一)
    2. [その他の文献]〔温庭筠‐西陵道士茶歌〕
  3. 後に残っている情趣。残存している興趣
    1. [初出の実例]「逍遙余味猶無飽、縦及天明共帰」(出典本朝無題詩(1162‐64頃)九・春日於栖霞寺即事〈大江佐国〉)
  4. 興味を添えるために設けられるもの。興趣を盛りあげるために、他の物事をつけ加えること。余興
    1. [初出の実例]「今日於新御所、殿上人等聊有田植興云々、伏見殿余味歟」(出典:園太暦‐貞和五年(1349)六月五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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