余興(読み)よきょう

精選版 日本国語大辞典 「余興」の意味・読み・例文・類語

よ‐きょう【余興】

〘名〙
① おもしろいと思う心持があとに残ること。あとまで残ったおもむきやおもしろみ。
明衡往来(11C中か)下末「唱和者寡。但被余興。不黙止
方丈記(1212)「若、余興あれば、しばしば松のひびき秋風楽をたぐへ」
宴会などで、会合本来の目的の進行ほかに、座興を添える演芸、かくし芸など。
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉二二「お弟子們(でしたち)披露が済んだ後で、素人方の三曲や、薩摩琵琶なぞが余興(ヨキョウ)に在るさうですから」

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デジタル大辞泉 「余興」の意味・読み・例文・類語

よ‐きょう【余興】

宴会などで、興をそえるために行う演芸。
興があとまで残ること。
「―尽きざるによりて、今一日御逗留あるべきよしを申さるるを」〈十訓抄・一〉
[類語]座興アトラクション即興お慰み裏芸隠し芸余技

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普及版 字通 「余興」の読み・字形・画数・意味

【余興】よきよう(きやう)

興趣の余。宋・趙師秀〔鮑県尉に和す〕詩 野禽、果を偸(ぬす)みて去り 子、經を借りてる 餘興、詩句し 高く屋に題す

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