余喘(読み)ヨゼン

デジタル大辞泉 「余喘」の意味・読み・例文・類語

よ‐ぜん【余×喘】

死ぬまぎわの今にも絶えそうな息。今にも死にそうでまだ息のあること。虫の息。

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精選版 日本国語大辞典 「余喘」の意味・読み・例文・類語

よ‐ぜん【余喘】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 今にも絶えそうな息をすること。死にそうで、なお息のあること。虫の息。
    1. [初出の実例]「窮途将迫、残魂余喘」(出典:性霊集‐九(1079)永忠和尚辞少僧都表)
    2. [その他の文献]〔隋書‐劉炫伝〕
  3. 残り少ない余命。いくばくもない生命余生残喘
    1. [初出の実例]「余喘不幾。若不遂鄙懐後悔何益」(出典:参天台五台山記(1072‐73)一)

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普及版 字通 「余喘」の読み・字形・画数・意味

【余喘】よぜん

たえだえの呼吸。〔隋書儒林、劉伝〕大命將(まさ)にからんとし、故友飄零(へうれい)し、門徒雨散す。殆ど餘喘にべり。

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