余綾郡(読み)よろきぐん

日本歴史地名大系 「余綾郡」の解説

余綾郡
よろきぐん

和名抄」相模国八郡の一。高山寺本は足下あししも郡の次に載せ、東急本は足上あしかみ郡と足下郡の間に載せる。「与呂支」と訓を付す。相模国の中央に位置し、南方海辺が中心地か。現中郡大磯町・二宮町を中心に現平塚市・秦野はだの市の一部を含む。「和名抄」に伊蘓いそ・余綾・霜見しもみ礒長しなが中村なかむら幡田はだ金目かなめの七郷をあげる。郡衙は余綾郷に置かれたであろう。「伊呂波字類抄」に「余綾にユルキ 府」とみえ、平安時代末期には国府が当郡に置かれていたことを推察させる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android