余綾郡(読み)よろきぐん

日本歴史地名大系 「余綾郡」の解説

余綾郡
よろきぐん

和名抄」相模国八郡の一。高山寺本は足下あししも郡の次に載せ、東急本は足上あしかみ郡と足下郡の間に載せる。「与呂支」と訓を付す。相模国の中央に位置し、南方海辺が中心地か。現中郡大磯町・二宮町を中心に現平塚市・秦野はだの市の一部を含む。「和名抄」に伊蘓いそ・余綾・霜見しもみ礒長しなが中村なかむら幡田はだ金目かなめの七郷をあげる。郡衙は余綾郷に置かれたであろう。「伊呂波字類抄」に「余綾にユルキ 府」とみえ、平安時代末期には国府が当郡に置かれていたことを推察させる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android