日本歴史地名大系 「余綾郡」の解説 余綾郡よろきぐん 神奈川県:相模国余綾郡「和名抄」相模国八郡の一。高山寺本は足下(あししも)郡の次に載せ、東急本は足上(あしかみ)郡と足下郡の間に載せる。「与呂支」と訓を付す。相模国の中央に位置し、南方の海辺が中心地か。現中郡大磯町・二宮町を中心に現平塚市・秦野(はだの)市の一部を含む。「和名抄」に伊蘓(いそ)・余綾・霜見(しもみ)・礒長(しなが)・中村(なかむら)・幡田(はだ)・金目(かなめ)の七郷をあげる。郡衙は余綾郷に置かれたであろう。「伊呂波字類抄」に「余綾にユルキ 府」とみえ、平安時代末期には国府が当郡に置かれていたことを推察させる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報