余響(読み)ヨキョウ

デジタル大辞泉 「余響」の意味・読み・例文・類語

よ‐きょう〔‐キヤウ〕【余響】

音の消えたあとまで残るひびき
「唸るように長く尾を曳く其の―を聞くと」〈荷風・夢の女〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「余響」の意味・読み・例文・類語

よ‐きょう ‥キャウ【余響】

〘名〙 音の消えた後まで残るひびき。余音余韻
聖徳太子伝暦(917頃か)下「涙不袂、音无余響
※夢の女(1903)〈永井荷風〉八「唸るやうに長く尾を曳く其の余響を聞くと」 〔李白‐聴蜀僧濬弾琴詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「余響」の読み・字形・画数・意味

【余響】よきよう(きやう)

余韻。遺響。宋・朱熹〔武夷精舎雑詠、鉄笛亭〕詩 何人(なんびと)ぞ、鐵笛を轟(とどろ)かす (ふんぱく)して、兩崖開く 千載、餘を留(とど)む ほ疑ふ、笙鶴(しやうくわく)の來(きた)るかと

字通「余」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android