余響(読み)ヨキョウ

デジタル大辞泉 「余響」の意味・読み・例文・類語

よ‐きょう〔‐キヤウ〕【余響】

音の消えたあとまで残るひびき
「唸るように長く尾を曳く其の―を聞くと」〈荷風・夢の女〉

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精選版 日本国語大辞典 「余響」の意味・読み・例文・類語

よ‐きょう‥キャウ【余響】

  1. 〘 名詞 〙 音の消えた後まで残るひびき。余音余韻
    1. [初出の実例]「涙不袂、音无余響」(出典聖徳太子伝暦(917頃か)下)
    2. 「唸るやうに長く尾を曳く其の余響を聞くと」(出典:夢の女(1903)〈永井荷風〉八)
    3. [その他の文献]〔李白‐聴蜀僧濬弾琴詩〕

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普及版 字通 「余響」の読み・字形・画数・意味

【余響】よきよう(きやう)

余韻。遺響。宋・朱熹〔武夷精舎雑詠、鉄笛亭〕詩 何人(なんびと)ぞ、鐵笛を轟(とどろ)かす (ふんぱく)して、兩崖開く 千載、餘を留(とど)む ほ疑ふ、笙鶴(しやうくわく)の來(きた)るかと

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