使婢(読み)つかわしめ

精選版 日本国語大辞典 「使婢」の意味・読み・例文・類語

つかわし‐めつかはし‥【使婢】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 神仏の使いといわれるもの。比叡の猿・熊野の烏・稲荷の狐・八幡の鳩・春日の鹿・弁天の蛇などの類。使い姫。つかい。
    1. [初出の実例]「己酉二年〈略〉白鳥鷺、三島使女云」(出典:三島宮御鎮座本縁(古事類苑・神祇五〇))
    2. 「これは伊勢大神宮のおん遣はしめ、天津太玉の神なり」(出典:謡曲・金札(1384頃))
  3. 召し使う者。家人家来
    1. [初出の実例]「国王大臣のつかはしめとして」(出典:正法眼蔵(1231‐53)出家功徳)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android