依草付木(読み)えそうふぼく

精選版 日本国語大辞典 「依草付木」の意味・読み・例文・類語

えそう‐ふぼくエサウ‥【依草付木】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 死者霊魂が中有(ちゅうう)の間、草木に依(よ)り付くこと。
    1. [初出の実例]「唯今下女切て与る故。望を叶へたり。只依草付木の精霊となる斗也。あらうらめしの。一向坊主や」(出典:仮名草子・片仮名本因果物語(1661)上)
    2. [その他の文献]〔従容録‐七三〕
  3. 修学者が悟りに至らず、文字、言葉にこだわってまようことのたとえ。
    1. [初出の実例]「宗杲おもはくは、大小の隠倫、わづかに依草附木の精霊にひかれて、保任せるところの見解、これを仏法とおもへり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)自証三昧)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む