侵害犯(読み)シンガイハン

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「侵害犯」の意味・読み・例文・類語

しんがい‐はん【侵害犯】

  1. 〘 名詞 〙 法益の現実の侵害を構成要件とする犯罪。殺人罪、傷害罪など、刑法上の多くの犯罪がこれに属する。実害犯ともいう。⇔危険犯

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の侵害犯の言及

【危険犯】より

…例えば殺人罪などのように,その規定によって保護しようとする利益(法益)が現実に侵害されることによって成立する犯罪を侵害犯(実害犯)と呼ぶが,これに対し,例えば放火罪,往来危険罪のように,法益侵害の危険の発生のみによって成立する犯罪を危険犯(危殆犯)という。このような危険犯の成立要件となる危険には,程度の差があるので,どの程度の危険を処罰すべきかが問題となる。…

【犯罪】より

…もっとも自然犯・刑事犯と法定犯・行政犯との区別は流動的である。 さらに,侵害犯と危険犯との区別がある。侵害犯とは,法益を現実に侵害したことを成立要件とする犯罪である。…

※「侵害犯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android