便衣(読み)ベンイ

精選版 日本国語大辞典 「便衣」の意味・読み・例文・類語

べん‐い【便衣】

  1. 〘 名詞 〙 中国で、袖(そで)を短く、小さくした衣服。ふだん着。平服。
    1. [初出の実例]「支那兵の服が脱ぎ棄ててあるのは、便衣に着換へて逃げたのだらう」(出典:麦と兵隊(1938)〈火野葦平〉五月一一日)
    2. [その他の文献]〔漢書‐李陵伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「便衣」の読み・字形・画数・意味

【便衣】べんい

袖の小さな短衣。〔漢書、李陵伝〕昏(く)れて後、陵、衣して、獨りして營を出づ。左右を止めて、我に隨ふこと毋(なか)れ。夫、一(人)もて單于(ぜんう)を取らんのみと。

字通「便」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android