俗累(読み)ゾクルイ

デジタル大辞泉 「俗累」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐るい【俗累】

世間の煩わしい事柄。
「―の羈絏きせつ牢として絶ち難きが故に」〈漱石草枕

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「俗累」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐るい【俗累】

  1. 〘 名詞 〙 俗事のわずらい。世俗のわずらわしさ。
    1. [初出の実例]「遂脱俗累、落飾出家、精進苦行、留心戒律」(出典懐風藻(751)釈道融伝)
    2. 「俗累の覊絏(きせつ)牢として絶ち難きが故に」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉三)
    3. [その他の文献]〔沈約‐東武吟行〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「俗累」の読み・字形・画数・意味

【俗累】ぞくるい

世俗の煩わしいこと。明・唐順之〔興国州同知徐公墓誌銘〕官を罷(や)めて家す。しき恬如(てんじよ)たり。~なれば則ち孫に句讀を課し、俗累を斥(しりぞ)けて、一も心に挂(か)けず。

字通「俗」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android