俚ぶ(読み)サトブ

デジタル大辞泉 「俚ぶ」の意味・読み・例文・類語

さと・ぶ【×俚ぶ/里ぶ】

[動バ上二]《「ぶ」は接尾語
俗なさまである。
「高尚の題目を論ずるにいと―・びたる言語を以てするに」〈逍遥小説神髄
田舎くさくなる。ひなびる。
筑紫を心にくく思ひなすに、みな見し人は―・びたるにも、心得がたくなむ」〈玉鬘

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関連語 枕草子 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「俚ぶ」の意味・読み・例文・類語

さと‐・ぶ【俚ぶ・里ぶ】

  1. 〘 自動詞 バ上二段活用 〙 ( 「ぶ」は接尾語 )
  2. いなかじみる。いなかふうになる。ひなびる。ひなぶ。
    1. [初出の実例]「『子九つ、丑八つ』などぞ、さとひたる人はいふ」(出典:枕草子(10C終)二九〇)
  3. 俗なさまである。
    1. [初出の実例]「俗(サトビ)た事にさへられまして筆を採る間がござりませぬ」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)三)

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