保坂玉泉(読み)ホサカ ギョクセン

20世紀日本人名事典 「保坂玉泉」の解説

保坂 玉泉
ホサカ ギョクセン

大正・昭和期の僧侶(曹洞宗),仏教学者 元・駒沢大学総長。



生年
明治20(1887)年5月15日

没年
昭和39(1964)年8月28日

出生地
新潟県

学歴〔年〕
曹洞宗大学〔大正2年〕卒

学位〔年〕
文学博士〔昭和32年〕

経歴
明治35年得度。大正2年曹洞宗研究生として法隆寺佐伯定胤倶舎唯識因明を学ぶ。5年曹洞宗大(現・駒沢大学)講師、次いで第1中学林校長、14年駒沢大教授。中国仏教視察後、昭和2年新潟県観音寺住職。この間曹洞宗宗会議員、宗務院人事部長、教学部長を経て10年駒沢大教授再任。さらに世田谷中学校長、栃木県祥雲寺住職から32年駒大総長。同年大教師。35年東京都府中市観音寺勧請、39年日本仏教会の仏書贈呈国際親善使節団長として欧州17カ国訪問。同年北海道岩見沢に駒沢大学教養部を設立した。著書に「道元禅師聖講話」「唯識根本教理」「根本仏教講話」「仏教学概論」「禅学研究」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学位 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「保坂玉泉」の解説

保坂玉泉 ほさか-ぎょくせん

1887-1964 大正-昭和時代の僧,仏教学者。
明治20年5月15日生まれ。曹洞(そうとう)宗。明治35年郷里新潟県の観音寺で得度。曹洞宗大卒業後,佐伯定胤(じょういん)にまなび,昭和2年より9年間観音寺住職をつとめる。この間曹洞宗大講師をへて大正14年駒沢(こまざわ)大教授,昭和33年総長となる。昭和39年8月28日死去。77歳。著作に「唯識(ゆいしき)根本教理」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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