保守党[ノルウェー](読み)ほしゅとう[ノルウェー](英語表記)Høyre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「保守党[ノルウェー]」の意味・わかりやすい解説

保守党[ノルウェー]
ほしゅとう[ノルウェー]
Høyre

ノルウェー政党。 1884年都市資本家階級をおもな支持基盤として私企業の自由,経済成長拡大,国家財政の健全化などを目指して創設された。 1965年の総選挙で中央党,自由党,キリスト教人民党と組んだ保守連合が勝って 35年ぶりに政権についたが,74年3月ヨーロッパ共同体 EC加盟問題をめぐり連立与党内部の対立が激化して総辞職,政権を退いた。 77年9月の総選挙で中央党,キリスト教人民党と保守連合を組んで善戦したが,1議席差で及ばなかった。その後 81年の総選挙に勝利し単独内閣を組織した。さらに 85年の総選挙でも保守党キリスト教民主党,中央党による保守中道グループが野党僅差で破り,政権を維持したが,86年に入り予算問題で連立が崩壊,G.H.ブルントラント首相の労働党少数単独政権に譲った。 89年総選挙では労働党を大後退に追込み,保守党・キリスト教民主党・中央党による保守中道連合政権が復活,J.P.シーセ保守党党首が首相に就任した。だが 90年 10月には EC加盟問題で閣内不統一に直面し,総辞職を余儀なくされた。 97年9月の総選挙では進歩党とキリスト教民主党が躍進し,保守党は第4党に後退した。

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