保科宿(読み)ほしなじゆく

日本歴史地名大系 「保科宿」の解説

保科宿
ほしなじゆく

[現在地名]長野市若穂保科

中世、善光寺平と関東を結ぶ大笹おおざさ道の宿場。「吾妻鏡」の文治三年(一一八七)二月の条に、「二月廿五日、丁酉、二品渡御三浦介義澄亭、有御酒宴、折節信濃国保科宿遊女長者、依訴訟事参住、召出其砌、聞食郢曲云々」とあることから遊女が置かれ、栄えた宿場であったことがわかる。その後交通路の変化等からすたれ、また保科川赤野田あかんた川の水害から湮滅して、その所在位置は不明である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android