ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「信仰療法」の意味・わかりやすい解説 信仰療法しんこうりょうほうfaith healing; spiritual healing 信仰による医療効果は,精神療法の一種とみなされ,暗示の効用と理解されている。医学以前の医術と宗教はともに「救いを与える」という立場にあった。たとえば,信仰療法の原型は,ほとんどすべてキリスト教の新約聖書のなかに記載されているといわれる。祈り,接触,赦し,遠隔治療などである。アメリカのエディ夫人 (1821~1910) が創設したクリスチャン・サイエンスは,独自な信仰療法組織として有名であるが,教皇庁が承認しているフランスのルルドの霊泉の治療効果も,広義には信仰療法の一種とされている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by