信方(読み)のぶかた

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「信方」の意味・わかりやすい解説

信方
のぶかた

江戸時代,慶長期頃 (17世紀前期) の初期洋風画家。無款の作品が通例である初期洋風画のうち,署名と西洋紋章風の同一の印章押し,あるいはそれに信方と署名した次の作品が現存する。『師父二童児図』 (神戸市立博物館) ,『西洋二武人図』 (同) ,『日教上人画像』 (青蓮寺) ,『達磨図』 (養竹院) ,『婦女弾琴図』 (大和文華館) ,『老人読書図』など。しかし信方の落款は信水,信芳とも判読可能で,そのいずれの名も内外文献に出てこず伝記はまったく不詳。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「信方」の解説

信方 のぶかた

?-? 織豊-江戸時代前期の画家
獅子(しし)と鷲(わし)の印章と「信方」の落款で知られ,慶長(1596-1615)のころ活躍。テンペラ画技法をもちいており,外国人宣教師にまなんだらしい。作品に「婦女弾琴図」「日教聖人像」など。

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