信濃者(読み)しなのもの

精選版 日本国語大辞典 「信濃者」の意味・読み・例文・類語

しなの‐もの【信濃者】

  1. 〘 名詞 〙 信濃国長野県)の人。特に、江戸時代農閑期を利用して、江戸へ出かせぎに出た季節労働者をさす。毎年、陰暦一一月頃江戸へ出て、米つき、飯たき、まき割りなどの雑役に雇われ、翌年二月頃に帰郷していった。大飯ぐらいの代表者とみなされ、また、いなか者の代名詞のようにも用いられた。信濃っぺい。おしな。しな。しなの。
    1. [初出の実例]「雪ふりて結句かじける信濃者」(出典:雑俳・冠独歩行(1702))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android