修多羅(読み)シュタラ

デジタル大辞泉 「修多羅」の意味・読み・例文・類語

しゅたら【修多羅】

《〈梵〉sūtraの音写。線・ひも・糸の意》
経文経典契経かいきょう
十二分経の一。散文教理を説いたもの。契経
袈裟けさ装飾として垂らす、白赤4筋の組みひも。

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精選版 日本国語大辞典 「修多羅」の意味・読み・例文・類語

しゅたら【修多羅】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] Sūtra ) 仏語。
  2. 仏の説いたもの。経文。仏書。契経(かいきょう)
    1. [初出の実例]「経者。乃是聖教之通名。仏語之美号。然経是漢語。外国云修多羅」(出典法華義疏(7C前)一)
    2. 「経に云はく、修多羅(シュタラ)の教は、月を指す指の如し」(出典:塩山仮名法語(1387頃)二)
  3. 特に、十二分経の一つ。散文で法義を説いたもの。
    1. [初出の実例]「聖人、修多羅、祇耶など言十二部経の名字を唱へければ」(出典:神宮文庫本発心集(1216頃か)五)
  4. 袈裟(けさ)の背の装飾として、紅白の紐(ひも)を結んで垂れ下げるもの。修多羅結び。〔聖道衣料編(1729)〕
    1. 修多羅<b>③</b>
      修多羅

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「修多羅」の意味・わかりやすい解説

修多羅
しゅたら

」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の修多羅の言及

【衣帯】より

…なお浄土宗などでは,左肩の上に乗せるような形に着ける大五条(おおごじよう)という袈裟があり,禅系諸宗では,首に掛ける絡子(らくす)または掛絡(から)と称する五条袈裟を用いる。七条袈裟は全体の丈が長く膝の下まであり,それを左肩から左腕まで覆うように着けて右の脇の下で前に回し,修多羅(しゆたら)という紐で右胸の部分と左肩の部分を結びとめる。九条以上の袈裟もこれと同様である。…

※「修多羅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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