改訂新版 世界大百科事典 「俱多楽湖」の意味・わかりやすい解説 俱多楽湖 (くったらこ) 北海道南西部,胆振(いぶり)支庁白老町にあるカルデラ湖。洪積世に俱多楽火山が多量の凝灰岩を噴出し,俱多楽山(窟多郎(くつたら)山,534m)を最高点とする直径約3kmのほぼ完全な円形の俱多楽カルデラを形成した。湖面標高258m,周囲9km,面積5km2,最深148mで,流出入河川はなく,水位の変化は少ない。典型的な貧栄養湖で,透明度は11~24m,ヒメマスとエゾサンショウウオが生息している。西にある登別温泉からは西岸をめぐる観光道路が通じ,また湖をのぞむ四方嶺(しほうれい)(549m)へはロープウェーが通じている。執筆者:奥平 忠志 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by