コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

貧栄養湖 ひんえいようこ oligotrophic lake

5件 の用語解説(貧栄養湖の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

貧栄養湖
ひんえいようこ
oligotrophic lake

生物の成育に必要な栄養素の乏しい湖の意で,ここにいう栄養素は,おもに栄養塩類をさす。とりわけリン酸やアンモニウムの欠乏が,生物の盛んな成育を妨げていることが多い。山間の湖などには貧栄養湖が多く,水は清澄で,成育するプランクトン主としてケイ藻類である。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ひんえいよう‐こ〔ヒンエイヤウ‐〕【貧栄養湖】

湖沼型の一。水中の栄養物質が乏しく、プランクトンなどの少ない湖。水色は緑色か藍色で透明度が高い。摩周湖田沢湖十和田湖など。→富栄養湖

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

貧栄養湖【ひんえいようこ】

湖沼型の一つで調和型に属する。栄養物質が全体に少なく生物生産の小さい湖。湖盆形態は水深大,湖棚の幅は狭く,深水層は表水層に比し容量大,水色は藍(あい)または緑色,透明度5m以上。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

大辞林 第三版の解説

ひんえいようこ【貧栄養湖】

水中の栄養塩類が少なく、プランクトンなどが少ない湖沼。水の色は藍色で透明度が高い。摩周湖・十和田湖など。 → 富栄養湖

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

貧栄養湖
ひんえいようこ

リン、窒素などの栄養塩濃度が低く、生物生産力の低い調和型の湖。一般に水深が深く、表水層に比べて深水層の容積が大きい。湖棚(こだな)の幅は狭く、底泥中には有機物が少ない。底泥は珪藻骸泥(けいそうがいでい)が主であるが、堆積(たいせき)層は薄い。溶存酸素量は夏の成層期でも底層まで十分にあり、表層と底層間の濃度差も小さい。水素イオン濃度(pH)は中性付近で、腐植質、懸濁物質が少ないため透明度は高い。植物プランクトンは珪藻が主であるが、量は少ない。水生植物の分布は粗であるが、生育限界深度は深い。動物プランクトンも量は少なく、サヤツナギ、カメノコウワムシ、ケンミジンコがみられる。底生生物の種類は比較的多く、量もかならずしも少なくはないが、酸素要求量の高い種が多い。
 日本の代表的な貧栄養湖としては摩周湖(ましゅうこ)、十和田湖(とわだこ)などの深い湖があげられる。しかし、熱帯の場合には、深い湖で、かつ栄養塩濃度が低いにもかかわらず、生物生産力の高い湖(インドネシア、スマトラ島のトバ湖など)が存在する。[沖野外輝夫]
『沖野外輝夫・半田暢彦ほか著『湖沼調査法』(1987・古今書院) ▽飯田貞夫著『やさしい陸水学――地下水・河川・湖沼の環境』(1997・文化書房博文社) ▽沖野外輝夫著『湖沼の生態学』(2002・共立出版)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の貧栄養湖の言及

【湖沼】より

…沿岸帯では水草が繁茂している。これら二つの型の湖は,先に述べたタニタルサス型,キロノマス型にそれぞれあたり,今日では前者を貧栄養湖,後者を富栄養湖,両者の中間的性格の湖を中栄養湖と呼んでいる。このように,湖沼における植物の生産とその支配因子に注目して分けた湖の型を湖沼型lake typeという。…

【富栄養化】より

…元来は陸水学の用語。長い年月の間に貧栄養湖oligotrophic lakeが富栄養湖eutrophic lakeに移り変わっていく現象をいう。現在はより広義に,水域の種類にかかわりなく,水中の栄養塩濃度が増加し,水域の植物の生産活動が高くなっていく現象,いいかえると,貧栄養的水域が富栄養的になっていく現象を指す。…

※「貧栄養湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

貧栄養湖の関連キーワード水中水中植物水中眼鏡浦島屋水中の玉水中体重測定法宮城県栗原市高清水中の茎宮城県栗原市高清水中の沢水中マスクかかり

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone

貧栄養湖の関連情報